活動地域と支援規模
ダージリン紅茶農園での教育の取り組み
シングラ茶農園の中にセント―メリー小学校が出来て14年目。当初、子どもが学校に行くことに興味を持っていなかった親たちを説得し、ようやく子どもたちが学校に来るようになりました。親も子どもたちの変化を見て、学校へ通う子どもたちの将来に希望を抱くようになっていきます。

教育とは・・
教育というのは、何も高校や大学に進学することだけが目標ではない。小学校から高校まで12年間の教育を受けた子どもとそうでない子どもとの差は歴然としている。前者は周りの人々や地域のリーダーとなり、自分や家族だけでなく、率先して人々の生活向上に努める。その生活すべてが改善される。目上を敬い、礼儀正しく人と接することが出来る。規律正しく生活し、物を大切にし、家を清潔に保ち、整理整頓するようになる。身だしなみを清潔に整え、見た感じも違ってくる。 幼い者の勉強を助け、他の模範となる。生活設計を立て、自分を教育し、将来に備えて貯蓄をする。良い親となり、健全な家庭を作り、子どもを教育する。広い世界を知ったことにより、世界観が変わる。家庭生活、社会生活に順応でき、人生の苦難にあっても対応する能力を身に着ける。 他方、教育を受けることのなかったものは、仕事についても人と強調できなかったり、貯蓄や将来設計や問題を解決する方法を知らず、困難な状況に直面するとやけになって、人生をあきらめ、家族を放り出して逃げだしたり、農薬を飲んで自殺を図ったりするなど短絡的な行動に出ることが良く見られる。
教育の成果
「こういった悲劇を少しでも減らすため、1年でも2年でも子どもたちに教育を受けるチャンスを与えたい。教育の素晴らしさは、それを持つことが出来なかったときにしか分からないのかもしれない。手遅れになる前に一人でも多くの子どもたちに教育のチャンスをつかんでもらいたい。」その熱い思いを持って、ESAのダージリン・コーディネーターのパパディル神父、セント・メリー校の若きオヌパ校長のもとで教師たちは日々子どもたちの指導にあたっている。そしてその努力の甲斐があり、この13年で中途退学率が50% から25%に下がった。そして家族の中で教育を受けさせる優先順位の低かった女子児童に対する教育の必要性や認識が今、高まってきている。卒業生で教師になったティドゥ、大学院生のヴィダンは学校が休みになると、ダージリンの町から戻り、毎日子どもたちに補習授業を行っている。「町の子どもに比べて、向上心、学力とも劣る茶農園の子どもたちを教育するのは、並大抵の難しさではない。」と先生たちは口をそろえて言う。「だからこそ、教育が必要なのです。教育しか彼らを救う手段は無い。」と。

(文責:辻)


