活動エリア
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- 6つの活動エリアにおいて
- ESAの活動方針に賛同する現地パートナー団体が、学校や施設運営など実際の教育支援活動にあたっています。中心となって働くESAコーディネーターは、教育者、地域のリーダー、各施設の責任者であり、彼らは無償で子どもたちの教育のために貢献しています。
支援地ストーリー
ムングラ小学校 誕生の物語
ESAは、バングラデシュ・シレット ムングラに小学校を建てました。
先生の指導力強化や教材の充実など、ESAは現地が抱える課題を一緒に解決しながら、子どもたちの輝く未来に向かって活動しています。
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- 18世紀、イギリス植民地時代ネパールやインドから労働者を連れて来てジャングルを開墾し紅茶農園が作られました。
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- 重労働、低賃金の厳しい生活は、今も続いています。「私たちは何もいりません。子どもたちの未来のために、学校を・・・」
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- 紅茶農園の村のお母さんの言葉が、私達を動かました。ESAは、茶園の村の子どもたちに牛小屋を使って文字や数字を教え始めました。
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- 2004年、村人たちの協力を得て、ESAはお母さんたちの念願だったムングラ小学校を建てました。
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- 「学ぶよろこび」を知った子どもたちは、毎日元気に学校に通っています。
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- 先生の指導力強化や教材の充実など、ESAは現地が抱える課題を一緒に解決しながら、子どもたちの輝く未来に向かって活動しています。
極貧農村の希望の光 ジョナキ小学校
バングラデシュ、貧農の村チャーラキヤ。
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- 土地を持たない小作農たちは、日雇いの畑仕事や荷物運びなどで働くしかなく、人々の生活は困窮を極めていました。
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- 私たちは、村の子どもたちに自ら歩く力を与え、村を貧困から抜け出せるように導きたい、と願いました。
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- 「村の学校」の建設を望んだ村人から土地を提供され、2004 年、誰もが無償で学べるジョナキ小学校が建設されました。
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- 建設当初、定員35人の募集に90人以上の子どもが応募し、抽選で選抜したほど学校の人気は高まり、今では372人が学んでいます。
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- 教育は人の人生を変える大きな恵みであり、闇に光る星です。学校名のジョナキとはベンガル語で闇夜に光る「蛍」のこと、人々が暗闇で教育の光に出会うことを象徴しています。
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- ジョナキ小学校で教育を受けた子どもたち一人一人が、蛍の小さな光となって、世の中を照らす大きな光となりますように・・・
紅茶の名産地 ダージリンの子どもたち
140年以上前にネパールから労働力として連れてこられた人々の村。
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- 茶園では厳しい生活環境にありながらも最低限の生活が保障されているため、なかなかこの閉鎖的で貧しい環境から抜け出すことができずにいます。
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- 現在ダージリン地域の6つの学校で、最も貧しい子どもたちを対象に就学支援を行っています。この地域の人々の抱える問題は病気、飲酒、早婚、家庭内暴力などによる家庭崩壊です。
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- その原因の多くは、貧困と教育の欠如によるもの、犠牲になるのは子どもたちや女性たちです。子どもたちは、いつかこの現実から抜け出したいと勉強に励んでいますが、心の病気を抱えている子も少なくありません。
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- この地域の教育方針は「支援を受けたものは、自分たちもできる範囲で誰かに与えていかなければいけない。それは喜びであり人として必要なこと」。
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- 東日本大震災の時には、貧しいながら少ない小遣いを出し合って義援金として日本に送り、被災者のために祈り続けてくれました。
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- 心の「闇」をもつ子どもたちが、「教育」を受けることで逆境を乗り越えていける芯の強い人として、「光」を取り戻してほしいとESAは願っています。
スラムの子どもたちの就学前教育支援
人口420万人のうち75万人もがスラムに住んでいるインドの大都会チェンナイ。
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- インドでは小学校入学に就学前教育が必須のため、ESAはスラム街の子どもたちに、その機会を提供しています。
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- ニルマラニラヤム幼稚園での教育は、読み書きだけでなく集団行動、遊戯、しつけなど様々な分野にわたります。遊具や絵本も提供し、子どもたちの五感を伸ばします。
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- この幼稚園での教育がなければ、教育を受ける機会を一生得ることができなかった子どもたち。先生たちの愛情をたっぷり受けて、成長していきます。
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- 栄養が偏りがちな子どもたちの栄養状態の改善のために、手作りの栄養ドリンクをおやつに提供しています。
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- 同時に育児指導や栄養指導、衛生教育、生活設計のための貯蓄の奨励など、子どもにより良い家庭環境を作れるよう、母親の意識改革プログラムも提供しています。
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- 毎年この幼稚園では年少、年長4クラス約140人の子どもたちを受け入れ、小学校進学率100%の成果を出し、スラムの子どもたちの就学に大きく貢献しています。
不遇の家庭環境の女子が暮らす「子どもの家」
親との死別や貧困からくる育児放棄などで身寄りを失った女子たちが厳しい境遇に負けずに自活する道を切り開けるように、「子どもの家」の教育支援を行っています。
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- 2つの子どもの家がある南インドのタミルナドゥでは、カースト制廃止後も社会の底辺で暮らす人々の状況は変わらず、身分差別のため貧困に苦しんでいます。
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- ダッカでは、庇護を求めてバングラデシュ各地の村から来た6歳から17歳までの150人の女の子たちが、大きな家族として「ボト.ムリー子どもの家」で生活しています。
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- 施設での規則正しい生活の中には、子どもの心身の成長を助ける様々なプログラムが組まれています。洗濯や掃除、食事の支度や配膳などの家事の他、裁縫や畑仕事なども学業の合間に習います。
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- 父は貧しさから若くして他界、母は家を出ていってしまった8歳のタラちゃん。心を閉ざした彼女は愛にあふれる温かい生活の中で、次第に笑顔を取り戻していきました。ホームの子どもたちは皆、同じような状況です。
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- 厳しい環境下で社会性を身につけずに育った子どもたちは、入所した当初、きちんと会話もできず、一般の生徒と並ぶ学力を身につけさせるためには、補修授業などの特別なケアが必要です。
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- 家族も財産も何もない彼女たちにとって、一生懸命勉強し、よい成績をとることで、「自信」を持たせることが何よりも大切です。精いっぱい勉強できる環境作りを、ESAは目指しています。