活動紹介

わたしたちは、子どもたち一人ひとりが
自分たち自身の力希望をもって生きていけるような
地域社会の実現をめざします

ESAの活動のベースは子どもの権利

教育の力で子どもたちが、希望をもって生きられるようにするための土台

写真:教室で笑顔の子どもたち

子どもたちは、「生きる」「育つ」「守られる」「参加する」権利を平等に持っています。

子どもの権利は、すべての子どもたちが健やかに、自分らしく育つために必要な、当たり前のものです。まずはその権利を有するということを、子どもたちが、そして周りの大人たちが知ることが大切です。
そしてこの学ぶ権利もまた、すべての子どもたちが平等に持ち、守られるべき権利です。私たちは、子どもの権利を大切にする教育をサポートしています。

しかし、、、バングラデシュやインドにはこれらの権利が守られていない地域があります。

なぜ学ぶ権利が守られないの?

写真 写真

1. 学校不足

バングラデシュやインドの国民の6割もが暮らす村落部では、誰でもが無料で通える学校の数が足りません。
公立の学校は十分な教育を提供できていないため、中途退学者が多いのです。

2. 低収入

教育の機会がなかったお父さんの収入は低く、1日2回の食事を食べさせるので精一杯。
医療や教育にかけるお金がありません。

3. 整っていないインフラ整備

電気、ガス、水道、舗装道路がなく、何をするのにもとても労力と時間がかかります。
水くみ、薪拾い、畑仕事、子守、子どもが家族を助けています。

4. 古いしきたり

古いしきたりを大切にする保守的な考え方が優先されているため、女の子は父親や夫の庇護の下で生きる存在であり、「結婚することが女の子の幸せ」と信じられて15歳で結婚が決まる子も少なくありません。

画像:下向きの矢印

そこで、ESAは貧しい農村に小学校を建設・運営

わたしたちは、教育の力で子どもたちが希望をもって生きられるように
社会的事情や家庭の経済的理由で教育を受けられない子どもに対して、
小学校から高校までの質の良い教育を提供しています。

写真:黒板に書き込む学生
  • 学力
  • こころ
  • 健康
  • 環境

質の良い教育を実現するために
ESAが取り組む4つの領域

学力

子どもたちが12年間の教育課程を修了するためにも、多面的に子どもたちを支えることが大事です。
私たちは質の良い教育を確保するために、毎年教師トレーニングを実施するとともに教材の提供も必要に応じて行っています。また、中学・高校への進学を後押しするための放課後学習にも力を入れていくことで、子どもたちが夢と希望を持てるよう後押ししています。 さらに、卒業生が社会のリーダーとなっていけるよう、やる気のある人材の育成も実施しています。 教育サポーターになる

こころ

コロナのため、子どもたちは教育面で多くのダメージをうけました。急激に変化する時代の中で力強く生きていくためには、視野を広げ、コミュニケーション力や想像力、創造力などを養う必要があります。
ESAは翻訳絵本を届ける『ゾウさん文庫プロジェクト』や、カウンセリングや自己肯定感を高めるワーク、人権教育やジョブガイダンス、ジェンダー教育を推進する『NEXT SMILEプロジェクト』によって、子どもたちの成長をサポートしていきます。 NEXT SMILEプロジェクトで応援 ゾウさん文庫・手作り教材プロジェクトで応援

健康

質の良い教育を受けるためには、健康で元気であることが欠かせません。 支援地の子どもたちの多くは、貧困から栄養のある食事が食べられず慢性的な栄養不良の状態です。下痢などの慢性疾患や、皮膚病、低体重の子どもが目立ちます。
栄養状態が悪いと、子どもたちは身体的発達のみならず、落ち着いて座っていられないなど脳の発達にも影響があり、集中することができません
ESAは学校給食を提供するとともに、年に一度は健康診断をして、子どもたちに衛生や健康について教えています。 Happy Plateプロジェクトで応援

環境

子どもたちの学びを守るためには、安心して安全に学べる環境を整えることが大切です。 ESAでは、これまでにバングラデシュとインドに6つの学校建設と2つの児童養護施設の建設をしました。現地のパートナーと相談しながら、それらの建物のメンテナンスや環境づくりを実施しています。また、親が子どもを学校に送り出せるようなサポートとして地域の女性のエンパワーメントもサポートしています。 今すぐ寄付する

ESAの活動エリア・支援地域

Support Area

イラスト:活動エリア

村落に住む子どもたち

都市部から離れた辺境の農村地域には、まだまだ無償教育が普及していません。
教育を受けていない親の収入は低く、子どもの教育費を払えません。開発途上国から抜け出して発展を遂げている裏側には、まだまだ取り残されている地域や子どもたちがいるのです。

女の子の権利を守る子どもの家

ダッカとトリッチーの子どもの家(児童養護施設)では、親との死別や貧困からくる育児放棄など、家庭に問題のある女の子たちが生活を共にしています。
学校卒業後、自分たちの力で道を切り開いていけるよう、施設のスタッフが親代わりとなって彼らの心身の健康と就学をサポートしています。

紅茶農園に住む子どもたち

ダージリンやシレットの紅茶農園では、何世代にもわたって低賃金・重労働の過酷な条件下で働いています。
貧困から脱却できない仕組みの中で生きる子どもたちが、教育によって自分たちの権利を学び、未来に希望を抱けるようになってほしい。
それが、私たちが支援する理由です。

支援地ストーリー

Stories

写真:幼い頃のプレナと大人になったプレナ

ESAのサポートを受けた卒業生プレナ

ダージリン

プレナの生い立ち

窓のない一間の家.. それでも明るいプレナと家族
プレナのお父さんは彼女が小学校の時に重い病気にかかり、家族4人の生活は厳しいものでした。窓のない一間の家は、土間の床とトタン屋根で、雨が降ると水が入り込み、屋根にあたる雨の音がうるさくて会話もできないほどでした。
それでもプレナはとても明るい子でした。
小学校に入学したときに買ってもらったぶかぶかの制服は、6年生になるころには長袖が半袖になり、何度も折り返して履いたスカートもミニスカートとなりましたが、それを見ては妹と笑い合い、自分たちが貧しいことを悲しいと思ったことはありませんでした。

プレナの努力と困難
9年生の時に、自分が勉強で頑張って家族を支えようと心に決めたプレナは、学校から帰宅して夜8時まで家庭教師のアルバイトをし、それから朝2時まで自分の勉強をしてトップの成績を守りました。しかし、大学2年の時に無理がたたり、食べることも歩くこともできないほど体を壊してしまいました。父が癌となり、治療のために知人に借金のお願いをして回ったこともありました。

夢の実現へ

ついに教師に。そして結婚、窓のある家も!
そんな様々な困難に直面しながらも、ついに給料の保障がある、夢の教職員試験に合格!母校であるセントマイケル校の教師として働き始め、年金のない両親の面倒も、あきらめていた結婚も、夢だった窓のある家も手に入れることができたのです!

プレナの強い意志、原動力は両親への強い愛情
プレナをここまで引っ張ってきたのは、両親への強い愛情でした。親を楽にしてあげるには自分が公務員になるしかない。その意志の強さと努力は並大抵ではありません。どんなときも彼女は明るく、支えてくれた人々への感謝を忘れませんでした。

プレナは今、自分がこれまで日本の支援者や周りから愛情を受けてきたように、教師として子どもたちに精一杯の愛情を注いでいます。

教育支援の成果が出るには時間がかかります。だからこそ、プレナのように子どもたちがどんな境遇でも夢をあきらめず未来をつかむためには様々な側面からのサポートが必要です。そしてこうした活動・サポートが着実に地域社会をよくするサイクルを生み出すと、私たちは信じています。

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